【愛の無知】 杉並区荻窪 タイ古式アグリム

こんばんは。今日は寒かったですね。温かいもの食べて温まってくださいね。

本日のお題ですが、最近気になってること。

いろんなところで見かける「自己評価の低い人は・・・」

自己評価の低い人は「自分を好いてくれる人は、趣味が悪いと認識して、自分のことを嫌いな人は気が合う」と思って自分に振り向かないような人を追いかけてしまうことがある

精神科医の方がNHKの番組でおっしゃっていたようで、気になったわけです。

私に関しては分からないですが、私は自分を好いてくれる方と一緒にいた方が良いですもん。

 

自己評価の低い方の特徴として

〇 自分に自信がなく、自己主張しない

〇 褒められてても素直に喜ばない

〇 否定的な言葉が多い。他人にも批判的。

自分の素質や頑張りを正しく評価していないなら、人生楽しくないですよね。

そのうえ、他人の頑張りにも厳しくなるようです。他人も下げないと自分が底辺になっちゃうから。

頑張ってる、でも認めてない。というか、認めてもらえないという諦めがあります。

そして周囲から疎まれてしまう可能性・・・。

これは悲しいですね。負が連鎖していくのは止めないと。

 

まず、自己評価が低くなる原因ですが、幼いころに親から褒めてもらえなかった人が多いようです。

そりゃそうですね。まだ何も知らない頃に、一番近くにいてくれる人が

「お前はできない子だね」なんて言って育ててしまったらそう信じちゃうもの。

無自覚(無知)だとは思うし、これって程度や言い方にもよるけれど、言葉の虐待じゃないのかな?

 

そんな気持ちで悶々していたところ、ある映画を観てきました。

「アイ,トーニャ」

1990年代にアメリカで起こった「ナンシー・ケリガン襲撃事件」を覚えてますか?

オリンピックの女子フィギアスケートの出場権をめぐって実際に起きた事件です。

ライバル選手「トーニャ・ハーディング」の元夫が計画した「脅迫」から知らぬ間に友人が雇った男が「襲撃」するという大事件になってしまったわけです。

トーニャ自身が実行犯だと思っている人は多いようです。

未だに世間やマスコミからは「悪女」扱いです。

実際は犯行を知っていた、止めなかった、放っておいた罪でしょうか?

これがきっかけで、彼女はスケート界から永久追放されてしまいます。

この映画はトーニャサイドから見た事件の真相。事実と異なる部分もあるかもですね。

厳しい母親と貧しい生い立ち、審査員から批判され続けた過去からトーニャが語ります。

上の写真、私たちが持っている「フィギア=銀板の妖精」というイメージからはほど遠い・・・

お金のかかるフィギアを「スケートがしたい」と言った4歳のトーニャのために、一生懸命働いて衣装も作ってくれた母親は立派ですが、練習中はトイレにも行かせてくれない。

「どうせできない、って言ってやらないと、あの子はできない」

このお母さんはそう言いました。傷つくことを言って、トーニャが怒りのパワーで這い上がるという仕組みです。

トーニャは逞しく、気の強い、自信過剰な女性のように描かれています。

試合で審査員の点数が低いと飛び出して行って「私の方が上手いのに、どうしてですか?」と主張するのです。

「君のスケートは芸術性が低い」という答えを受けます。彼女は繊細というよりダイナミックな感じです。

ピンクの可愛らしい衣装を作ってもいつもはじかれます。

アメリカで初めてトリプルアクセルに成功した女性で、実力は本当にあったようですがどうしてもアメリカ国民が理想とする可愛らしい選手ではなかった。

被害者のナンシー・ケリガンはプリンセスのようにマスコミに取り上げられていたようです。でも、トーニャと仲は悪くなかったようです。

 

「私の方が上手いのに、貧乏だから、世間から嫌われてるから」と段々と落ちていくトーニャも、自信ややる気を失っていきます。

褒められていた時は、メキメキ成長するのに、一度つまずくと夫や審査員のせいにします。

本当は自分の実力でナンシーと勝負したかっただろうけど、心のどこかで「どうせ」というのが見えました。

自己評価は低くないかもですが、批判ばかり受けていると心が曲がりますね。

この映画で一番気になったのは前述した母親の一言。

「どうせできない、って言ってやらないと、あの子はできない」

愛のムチ、でも愛の無知・・・だなあ。

これ、言い方を変えれば「どうせできない、って言ってやると、できる子なの」という優しさのある言葉にもなるのに。

私は原文の方は、好きじゃないです。娘に「できないでしょ」って言って追い詰めるのはまだいいけど、それを周囲に言うのはないな。そういう風に親が誰かに話してるの見たら、相当ダメージ喰らう。

お母さんも崖っぷちだったからこそ言えたんでしょうけどね、なんだか観ていて痛々しかった。

 

「褒めて伸びる子」というのがありますが、私はそっちの方が好きですね。

褒め続けたら、人はサボるという考えもありますが甘やかすだけじゃない。

褒めてやる気を出させる方法だってあります。

A 「あなたは、丁寧に仕事するけど遅いよね」

B 「あなたは、仕事遅いけど丁寧だね」

同じような言葉だけど、あとに褒め言葉をつけてあげたほうが柔らかいです。そうすると相手は素直に受け入れてくれるそうです。

周りに自分にも他人にも否定的な人がいたら、そうやって接してあげてください。

「愛だけが人を救う」とは思ってませんが、どんな人でも根っこに優しさはあります。

それを隠してしまったらもったいない。まずは自分のためにどうぞ。

 

さて、明日10日木曜の予約状況ですが、13時~承れます。夜は20時半以降に1名様のご案内のみになりますのでお早めに。

 

 

 

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