こんにちは。東京・荻窪のタイ古式マッサージ agrimです。
施術の際にお客様に特にどこがお疲れかお伺いしています。大抵の方が「肩」とお答えくださいます。
しかしながら「じゃあ始めます」とセラピストはだいたいが通常脚から施術を始めると思います。
(ただし施術時間ややり方に個人差はあります。)
「え、肩って言ったじゃん・・・」そう思う方は多いと思います。
そうなんです、タイ古式マッサージを受けたことのある方は脚にかける時間の多さに気が付くと思います。
タイ古式マッサージの施術は脚に重点を置くのです。
どうしてかというとこんな検証がありました。
以前NHKの番組でタイ古式マッサージの特集がありました。
この番組ではタイの教育施設で教えている先生を招きこんな実験がありました。
まず実験台の方に前の晩に徹夜をしてもらい、疲れた状態にします。
そしてタイ古式マッサージの脚の手技を30分間と肩のマッサージを30分間行った身体をサーモセンサーで計測し比較しました。
するとタイ古式マッサージの方は脚だけでなく上半身も含む全体の温度が上昇しました。
一方、肩のマッサージの方は肩周辺の温度がわずかに上昇はしましたが、タイ古式マッサージのような大きな変化は見られませんでした。
この結果を踏まえるとタイ古式マッサージの脚の施術は単にその部分をもみほぐすだけではなく、上半身にも良い結果を与えてる事が科学的に立証されたのです。
人間の筋肉量の7割程度は下半身にあると言われています。
そしてこれらの筋肉を曲げ伸ばしたり、圧を与えることで筋肉のとあるセンサーが反応します。
【筋紡錘】きんぼうすい です。
筋紡錘の働きは人間の意識外、すべて無意識に行われています。
想像しやすいように例えると膝でいう「かっけ」の検査です。
無意識にポーンと膝が動きますね。あれは無意識に脳に電気信号が送られて反射します。
無意識というか意識する時間があったらすでに反応が遅すぎてけがをしてしまいますね。
身体を元のバランスに戻るように反応します。
ウトウトしているときに体勢を元に戻そうとする、それも筋紡錘の働きだそうです。
この働きが鈍いと電車で寝てしまった時は隣の方に寄りかかってしまっていることでしょう。
話は逸れましたが、マッサージの刺激によって信号を脳に送るのです。つまり
脚を施術して全体の流れを良くし、センサーが働いて身体を本来のバランスに戻ろうとする
これがタイ古式マッサージの脚の施術理論と言えるのではないでしょうか。
またアロマの勉強をした方などはご存知かと思いますが、「足浴」は身体全体のめぐりを良くし、「手浴」は上半身のめぐりを良くする、と言われています。身体を動かすこと(主に筋肉の収縮)が出来ない時、こちらも有効です。
おわかりいただけたでしょうか。
もちろん肩の施術もしていますからね(笑)。
タイ古式マッサージは長い歴史がありますがもちろん科学的に調査できるようになったのは近代の事です。
こうして数値で見たり出来るようになると面白いですね。
では。
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