こんにちは。荻窪のタイ古式マッサージ アグリムです。
先日、タイでサッカーチームの少年たちが増水した洞窟から出られなかったニュースがありましたね。
その後の彼らはどうしたかご存知でしょうか?
彼らはその後救出の際に犠牲になったダイバーを追悼して『出家』をしたんです。
キリスト教徒の一人を除いた12人が9日間出家をしたそうです。
目次
タイ人の『タンブン』という考え方
タイ人のほとんど仏教徒。日本とは違ってかなり敬虔な仏教徒です。
タイには街の中にお寺や小さな祠がありますが、今どきの若者でも通り過ぎる時はサッと合掌しているのを見かけます。
タイには『タンブン』という考え方があります。
タンブンとは『徳を積む』という意味で良い行いをすれば良き未来、来世を迎えられる、という考え方。
タンが『行う、する』でブンが『徳』なので徳の積み立て貯金をするのです。
来世なんて、と思うかもしれませんが、そここそが仏教としての考え方なのです。
いわゆる輪廻転生。
今の日本でいうとポイントを貯める感じですかね(笑)。
また、自身が辛い時、上手くいっていない時もタンブンをします。
前世がポイントを貯めてくれていなかったので現世で悪いことが起きたのです。
自身も悪いことをすると徳ポイントが減ってしまい、来世は虫とかになっちゃうかもしれないんです。
『タンブン』を行ったのは少年たちだけじゃない?
少年たちの報道の中であまり知られていないかもしれませんが、大量の水を排水することに周囲の農家さんが自分たちの畑が水没するにもかかわらず『喜んで協力する』とのニュースがありました。
これもタイらしい考え方。日本だったら『自己責任』て言われるでしょうからね。
農家さんたちは徳を積みました。
タンブンとは喜捨、喜んで捨てるという考えでもあるのです。
どういうことがタンブンになる?
どういう事がタンブンと言われているかというと
☆お寺に寄付をする
☆僧侶に托鉢をする
☆鳥や魚を放してあげる
☆出家をする
☆五戒を守る(生き物を故意に殺す・盗みをはたらく・嘘をつく・不道徳な性行為・酒を飲む)
タイのお寺などではタンブン用の小鳥が売られていて、それを放ったり、スーパーでもお供え物のセットは必ず売っています。
お坊さんはお供えをもらい、お経を読む。お経を読んで人々が幸せを願うことがお坊さんにとってのタンブン。
また、恵まれない人に対しての援助する意識はものすごく高いです。
最高レベルのタンブンは『出家』
最高レベルのタンブンは『出家』です。
自身だけでなく、息子が出家することは母親にとっての誇りでもあります。
なお、出家の期間は自分で決められるようで、中には「半日」でもOKのようです(笑)。
また少年たちの中で出家が出来ないキリスト教の子がいましたが、タイではお寺に行けなくても「代わりに行っといて~よろしく~」というように代理も通用するそうですよ(笑)。
これまたタイらしいご都合主義な感じです。
やれば刑務所にも入らない⁉
さて、上記にも書きましたが、タンブン自体もご都合主義よろしく、
罪を犯してもタンブンすればチャラ、
という考えが無きにしも非ずなようです。
私が記事で見たのは飲酒運転で死亡事故を起こした有名人が出家したら刑務所に入ることもなく、むしろ出家を称えられた、なんてのもありました。
私もタンブンしてみた
バンコクには運河があってそこをボートが走り、渋滞の酷いバンコクの大切な交通手段となっています。
そこにスーパーのエプロンをした二人がバイクで現れました。
まだ十分食べられる新品のパンを大量に川に投げ入れました。
ビックリするほど魚がいました(笑)。
すると私たちにもパンを分けてくれました。ちょっと食べたかった(笑)。
気持ち悪いって言っててごめんなさい。
他人の幸福を願えば自分も幸せに
自分が行ったことが自分に返ってくる。
なので良い行いをすれば自分に良いことが返ってきます。
お金を与えればいいって事ではないですが、みんなが人のためを思って行動すればみんなハッピーですね。
では。
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